THE KEEP CAST ザ キープキャスト

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<津波ルアーズ>新製品情報:Sweepy J DP

リリースを心待ちにしていてくれた皆さん、お待たせいたしました。Sweepy J DPはいよいよ今週リリース!

いやはやここまで来るのは長い道のりだった。2年越し?いや、もっとかな。歴代のうちのプラスチックルアーにおいても、一番苦労したのじゃなかろうかと思う。それにしても、うちのプラスチックルアーは中空フロッグを含めるとこれで8型目、最初に出したBeat Jack DPから9年の月日が流れたことになる。これほどのプラスチックルアーをリリースしているトップウォータールアーメーカーもそうはないと思うから、これは誇らしいことだと考えることにしよう。

さて、そのSweepy J DP、もちろんメキシコにも持ち込んでいる。4年前のメキシコ遠征ではこれのウッドヴァージョンが、信じられないほどの釣果を上げる。奇しくも今回も同行のグランデ部長と当時同船した際、彼の操るSweepy Jのアクションは実に生々しく、俺の目の前で真昼間に50up、55upを連発したのだ。下からドンっと突き上げるエルサルトに特有の凄まじいバイトが、刺すような陽光でギラギラした湖面をなんの前触れもなく突き破る。あれは作った本人にとってもなかなか衝撃だった。今回も彼はこのプラグでいいサイズを釣ってくれております。(冒頭の画像)

 

そう言えば、ALVANのDVD「LOVE FISHING, MUSIC AND PEACE in Lake Biwa」のジャケットにもなった、本編中最大の魚(59.5cmくらいでした)もこれで取った。これがデヴューした当時、琵琶湖で同船者と60cmにわずかに満たない魚を含む何本もの50upを取ったこともある。去年のメキシコ遠征のレイク・ピカチョスのグループ最大魚は、プラスチックヴァージョンのプロトで釣ったものだった。

 

同じく去年のエルサルトで取った55upも印象的。どうもアフタースポーンで大型の魚がスローになっている(上の画像の釣った魚を見てもお腹の部分が凹んでいてアフターであると推測できる)と思われる状況の中、それは起こる。とあるワンドの馬の背状の岬の先端にこれをキャストし、ゆっくりとアクションさせると、バンクとボートの中間地点でごっつい魚体が浮いて来るのが見えた。しばらくルアーを追尾し、一瞬止まって見切るような仕草をするかに見えたその魚は、一転踵を返しパクッとついばむようにSweepy J DPをくわえたのだった。見切ったとしてもまるで不思議でない、というよりも当然そうするだろうと思われた状況で、そうではなくて食ってしまったという事実が俺を驚かせたもの。その後も大型が食い渋る中、ガイドと目を合わせてしまうほどのデカい魚がこのプラグのすぐ隣で隆起するのも目撃したし、実際に比較的大きな魚を釣ってもいる。

だから今回のメキシコ遠征においてもこのプラグにはとても期待していたのだけれど、実を言うと、目覚ましいというほどの成果を上げることは出来なかった。それでもやっぱりこのプラグには、「爆発する」あるいは「ハマる」、そう言うタイミングが必ず訪れると断言する。そして、これまでもそうだったように、このプラグを操る人に鮮烈な印象の魚をもたらすはず。期待していて欲しい。